映画 「監督・ばんざい!」
「ひとりの映画監督がいろいろな作品を撮りっぱなす」映画を初日に見てきました。
脱暴力映画を宣言した監督が、さまざまなジャンルの映画に取り組み苦悩する姿を描く北野武の監督第13作。前作『TAKESHIS’』に続いて新境地を開拓し続ける監督自身の心境を投影させ、得意のバイオレンス映画を封印した“監督”が、小津安二郎風のドラマ、恋愛、SF、ホラー、忍者映画などに挑戦しては挫折するストーリー。名匠へのオマージュ、映画界への皮肉や定番のギャグを散りばめ、北野流の映画に対する想いを込めた異色作。
十八番のバイオレンス映画を二度と撮らないと封印宣言してしまった映画監督(ビートたけし)が、ヒットを目指してさまざまなジャンルの作品に挑むことを決意する。昭和の名匠・小津安二郎風の作品や不得手な恋愛映画、SF映画などに挑戦しては壁にぶつかって試行錯誤を繰り返す。そんな中、地球にはある危機が迫っていた……。 (シネマトゥデイより抜粋)
(2007年/日本 104分 (2007.6.2 日本公開))
(以下、ネタバレあります。)
映画の最初にカンヌ国際映画祭60周年を記念して作られた「世界の35人の映画監督」で上映された3分間のショートフィルム「素晴らしき休日」も観ることができました。こちらはほのぼの系です。→■
蓋を開けるとショートコントみたいなカンジでしたね。田園の中にぽつんとある映画館のチケット売場で「農家一枚」って言ってチケット買うのが(笑)
そんな田舎の映画館で上映されてるのがなんと「キッズ・リターン」。そして1日が終わる・・・とにかくこれは雰囲気を味わってください。
くすっと笑えた後での本編は小津作品×忍者×恋愛×ホラー×サスペンス×SF×ロボットetc・・・
・・・言い換えてみれば、なんでもありのおもちゃ箱な映画?(笑)
「追憶の扉」でナレーターが「脚本の後半部分もわからず映画を撮り始めるなんて馬鹿なことはない。」と言ってましたが、わざと空気を読まずにそれぞれオチがあるというのが(笑)
個人的には前半のオムニバス形式(といっていいのか?)の普通に作った完全版が見たいかも。
特に、監督自ら座頭市を茶化した「青い鴉 忍PART2」(笑)
ただごめんなさい、後半部分(詐欺師母娘の話)は個人的にはついていけませんでした・・・。
でも、江守徹と蝶天ラーメン屋のシーンは純粋に笑えました(笑)
そうそう、途中途中で出てくるそっくりなタケシ人形は、キタノ監督の変わりに首つってたり海に身を投げたり燃えてしまったり(汗)
「馬鹿なことを徹底的にやって、監督としてのステイタス、評価、キャリアとかぶっ壊したい」と言っていた北野監督自身の苦悩とギャグとの境目がここにあるのかなぁ。
あと特筆ものは内田有紀、松坂慶子など豪華なキャスト、肝は江守徹と井手教授かな(笑)
こんな豪華なキャストをあーいう使い方ができる人はあまりいません(;´Д`)
「GLORY of the Filmmakers」(直訳すると映画監督の栄光)
確かにやりたい放題の映画でした(笑)
多分万人受けする作品ではないだけに、ビートたけし≠北野武の笑いが好きな人にははまる作品だと思います。
Warning: Trying to access array offset on false in /home/c4374731/public_html/windgauge.site/wp-content/themes/jinr/include/shortcode.php on line 306